昨年の7月に、お話と絵本をお届けに訪問させていただいた、
仙台市立東六郷小学校から学校文集が届きました。。
No.54とありましたので、毎年つくられているのでしょう。
けれども今回の文集は、東日本大震災で被災し、六郷中学校での間借り生活を余儀なくされた、児童と先生たちの、かけがえのない1年間の軌跡の文集となりました。
実はこの表紙…6年生の男子0くんの作品なのですが、タイトルが、
物語の絵「百羽のつる」
7月に学校を訪問させて戴いた時、このお話も語り、絵本もお届けしていたものですから、「あぁ、物語の世界は、こうして子どもの心に生きていくんだ」と、とても感激しました。
百羽のつるは、渡りの途中に列から離れて落ちていってしまう子供のつるを、皆で助け、共に目的地まで飛び続けるというお話。
きっと、東六郷小の皆さんも、先生やお友達、そして多くの支援者の方々と共に飛び続けた一年だったのではないでしょうか。
頁をめくりながら、子どもたちひとりひとりの作文を読み、写真を見ていくうちに、熱いものがこみ上げてきました。
プール開き、運動会、伊豆島のサマーキャンプ。神戸の方々とのふれあいコンサート、愛知県の和太鼓グループとの交流などなど、楽しい思い出がいっぱい!こうして心も体も豊かに成長していくのですね^^
また先生からの報告の中には、神奈川から数百冊の本を図書室に届けてくださり、「名乗るほどのものではございません」と言ってそのまま帰っていったお二人の方、フランスから国際電話で支援を申し出てくださった方などなど、沢山の愛ある支援のエピソードも書かれていて、人と人とが結びあう事はなんと美しく力強いものだろうと、しみじみと感じ入りました。
最後に、
「わたしたち東六郷小学校を支えてくれたすべてのことへありがとう」の章がありました。
ベガルタの選手へ、自衛隊の方々へ、神戸の先生方へ~などなど沢山のありがとうがありました。
その中に、間借りをしている、中学校のみなさんへのありがとうもありました。
(とても感動したので、少しピックアップさせていただきますね)
「中学校の皆さん」
ぼくは、頭がよくなりました。
中学校で勉強できたからです。
中学校を貸してもらえず、勉強する場所がなかったら、頭がよくなりませんでした。
本当に感しゃしています。
~中略~
うるさくなってめいわくをかけているかもしれないけど、
ぼくは、中学生にあえるのがうれしいです。
部活をおそくまでやっているのがすごいとおもいました。
ぼくも、中学校に入ったら、部活をがんばりたいです。
これからもうるさくしないので、心配しないでください。
ぼくたちも勉強をがんばるので、みなさんも毎日がんばってください。
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予期せぬ苦悩を背負うことになった被災者の方々同士が、傷つきながらも、それぞれが自分に出来ることをし合って、ともに支え合っている姿が、この作文を読んでいて浮かんできました。(皆さんにとっては、それが当たり前かもしれません。でもきっと、世界中の感動を集めたのは、この精神性だったのだと思います。)
感謝の心、相手を思いやる心が、生きる力をうみ出していく…。改めて確認させてもらいました。
東六郷小学校のみなさん!ありがとうございました^^また、ご一緒させてくださいね!!!