渡辺祥子 言の葉だより

kotonoha9.exblog.jp
ブログトップ

フランクルの贈り物。。

f0232560_2361745.jpg


先日、日本ロゴセラピスト協会主催のロゴセラピスト講演会仙台で行われました。
この時期に、あえて仙台で開催してくださった想いに心から感謝すると同時に、責任も感じた時間でした。

ロゴセラピーは、「夜と霧」などの著書で知られる精神科医:ヴィクトール・E・フランクルが創設したした、意味を軸にした心理療法です。
「どんな悲惨な情況でも、それに対する私たちの精神的態度でそこに意味を見出すことが出来る」という考え方~それでも人生にイエスと言えると言う精神に共感し、5年前から勉強を始め、今年ロゴセラピストの資格をいただきました。。

フランクルは、ユダヤ人ゆえにナチス政権下強制収容所にいれられました。想像を絶する困難な情況の中から立ち上がることが出来たのも、このロゴセラピーの考え方があったからこそだと思います。

そのフランクルの愛弟子;エリザベート・ルーカスに学んだ勝田茅生先生が日本でロゴセラピー入門ゼミナールを始めてからから今年でちょうど10年。

その10周年を祝って、ウィーンのフランクル・センターから貴重な贈り物が届きました

それは1946年に発行された「死と愛」(医者のメンタルケアー)の初版本!!

フランクルの所有していたすべての書籍や遺品を管理しているセンターが、その貴重な資料の中から、初版本をプレゼントしてくださったのです!


かつてオーストリーも過酷な運命の中に身をおきました。それは第二次大戦の直後、1946年のことです。その年から齢を重ねてきたこの本。フランクルの作品は当時の大災害の中から力強く生まれ出て、世界中の人間に多くの善きことをもたらしたのです!

収容所から解放され、再会できると信じていた妻と母が、収容所から解放されることなく命を落としたことを知り、その落胆振りに、周囲はフランクルは自殺してしまうのではないかと心配したそうです。

その中で、この本を書くことに集中することで、自分の生きる意味を見出していったのでしょう。

フランクル自身はもちろん、辛い時期にあったヨーロッパの人たちに力を与えたように、日本の人たちにもきっと力強い望みと勇気を与えるだろうという願いを込めて贈られたこの本。

勝田先生が、被災の地である仙台に置くことに意味があるとして、この本をお持ちくださったのです。

震災後の精神の復興、新たな精神文化の再構築のひとつの象徴として、私たちを見守り後押ししてくれると信じます!!!
[PR]
by shoko2kotonoha | 2011-08-31 23:14